- メーカー・値段など スイスのLEKI(レキ)社が代表的メーカー。約250g。1本8,000円程度。登山用以外の安物は構造、素材が劣るので要注意。杖も含めて登山用具は命をかけるもの。
- 使うメリット
- 膝の関節への負担を軽減し、長く山登りができる。登りも四足で這い登る気持ちで楽です。
- 腕を使うことで、掌の充血を防ぎ、登山を足だけ使うスポーツから、上半身運動域へ広げる。
- 沢の徒渉、ぬかるみや、水たまりなどの横断、極端に狭い道の歩行に役立つ。
- 雨天や、滑りやすい危険な下り、ゴロー状の岩道、雪道のバランスを保つことが可能。
- 骨折時の応急副木として患部の痛みを和らげる。応急搬送時に使用可能。
- 緊急時のツエルトの支柱にできる。物干しにできる。
- .蛇、動物や、藪こぎ時の枝を払うときの防御として使用できる。
- 使い方
- 2本杖でバランスを取ることが基本。長さは大、中の区別がある。
- 杖は、自分の体より前で、手首を返す方法でリズミカルに使う。(実演)
- 持ち方は手をひもの下から掛け、腕で体重を支える。老人向きのT字型グリップは登山には不適。
- 鎖場などで使えないときは、リュックにしっかり収容固定する。
- 持ち方が悪いと前後の人に危険。後ろに杖の先端を向けない。振り回さない。前の人が無意識にやっていたら、遠慮せずに注意する。
- 下りでは、登りより長くして使う。雪道はさらに長く。
- 長さの調節は、下段を全部出し切って固定。その後中段で長さを調整する。(中段を出し切ると強度が落ちてしまう) 長さの固定は必ず素手で行う。手袋をはめたままやるとゆるみが出て、急に短くなり危険。
- 杖の先端が岩などに挟まれて抜けなくなり、バランスを崩し、転倒するおそれがあるので、トレッキング用の小リングはつけておくこと。その際、土に覆いかぶせるように下向きにつける。
- 先端のゴム・パッキングは一部の区域を除き、杖から取り外して使う。持ち運ぶときは危険防止のため先端にパッキングをつける。
- 下段はしっかり止めないと、いつの間にか落してしまい、失うことがある。
- 性能の保持
- ゆるくなった時、自然に縮んでしまう時。継ぎ手ではなく、ポールそのものを素手で握って締める。(実演)
- 硬くて伸縮が出来なくなった時。ポールを素手でもって緩める。(実演)
- 使用後の手入れ。上中下段をバラバラにして、水分、泥を取り、乾かしてから元に戻して保管。(実演)
- さび止めなどの手入れのために、油を使うことは絶対に避ける。
(参考)2009年3月7日付け朝日新聞記事:「ノルデック・ウオーキング」広がる。腰、膝の負担軽く、ダイエット効果も。Wikipediaのノルディック・ウオーキングの解説も参照。
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