No.209 赤城山(駒ケ岳・1685m、黒檜山・1827m)縦走(2008.6.11)

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Akagi-1.JPGのサムネール画像(記録担当 幸子)

 梅雨空の下、予報では日中は曇で雨の心配はない模様。今年4月中止となった赤城山はツツジの山で、とりわけヤマツツジが満開のこの時期に再挑戦する。参加者10名が2台の車に分乗し、二俣川JA前を6:20出発。東名高速、環状8号線、関越自動車道を走り7:40高坂SAで休憩。空が明るくなり薄日も射してくる。車は8:30渋川伊香保ICを下り国道353号を走る。

Akagi-2.JPGのサムネール画像 ザゼン草群生地の看板が目に入る。ふれあい館を通り深い緑の雑木林の中を上るにつれ辺りは新緑になってくる。見晴山登山口より両側の山の斜面はヤマツツジが一面に満開、オレンジの絨毯を敷いたようで思わず歓声があがる。左手にミズナラやシラカバの林の間から大沼(おの)が見える。9:30赤城広場駐車場着。(1台は黒檜山登山口に移送)リーダーより説明があり、お弁当、雨具以外不要な物は車に置き登山口に向かう。10:00駒ヶ岳登山口着。

 登山道に入ると直ぐに、間近で鶯のホーホケキョと鳴く美しい声、声、声、耳を澄ますと賑やかな春蝉の鳴き声、近くの木々に薄茶色の透明な小さな抜殻が沢山目につく。河鹿蛙の合唱も加わり静かな森に響き渡っている。新緑の森はシラカバ林の中にヤマツツジ、ピンク色のドウゴクミツバツツジ、シロヤシオツツジ、足元にはスミレの花が咲き、この季節ならではの感動がある。

Akagi-3.JPG 10:30休憩。登山道の最初は急登で、次に長い鉄製の階段があり整備されて歩き易い。11:00駒ヶ岳山頂着。記念写真を撮り、山頂はあまり広くなく曇っていて展望もないので少し下り、11:10大ダルミに着き開けた所で昼食。ここまで登山者にほとんど会わなかったが食事をしていると数人が通りすぎる。

 11:30黒檜山に向かう。日差しが強く風もなく非常に蒸し暑い。12:00休憩。黒檜山へ0.1km分岐で他に登山者がいないので荷物を置いて山頂に向かうと、少し手前に鳥居と御黒檜大神の石碑が祀られている。12:20黒檜山山頂着。ここでも展望は全くない。山頂には何人かの登山者がいて少し前迄は見えていたと話してくれた。記念写真を撮っていると団体の登山者が登って来たので、早々に下山する。

 赤城山は火山で、今は、火山活動を休止して山頂付近は陥没しカルデラを形成している。外輪山の中で一番標高の高いのが黒檜山である。赤城山は妙義山と榛名山を合わせて上毛三山と呼ばれている。荷物を置いた分岐に戻り、12:30黒檜山登山口に向かう。大きな岩と岩の間をすり抜け急坂を慎重に下り13:00休憩。安斎さんと小池さんが車を取りに一足先に下る。途中、猫岩の標識があり、ここから赤城神社や大沼が良く見える。この辺り迄下りるとまた、柔らかいシラカバ林の中にヤマツツジが映えて本当に美しい。鶯の声を聞き乍ら急坂を下りきると、やがて舗装道に出る。14:00黒檜山登山口に戻ると既に車は赤城神社の駐車場に移動されている。

Akagi-4.JPG 車に荷物を置き赤城神社に寄る。赤城神社は大沼の湖畔にあり、主祭神に赤城大明神赤城山と湖の神様を、お祀りする神社で観光客も多い。啄木橋を渡り神社にお参りする。各自、飲物などを注文してゆっくり休憩する。14:30啄木橋で写真を撮り、まだ時間が早いので温泉に向かう。窓から入る爽やかな風を受け乍ら15:00滝沢温泉の滝沢館に着く。滝沢館は昨年11月奥草津に来た時に他の温泉が休みでやっと捜した思い出の温泉である。粕川の渓流沿いに建つ静かな一軒宿で離れに露天風呂がある。炭酸泉で無色透明、神経痛などに効く。

 早速、露天風呂で汗を流す。昨年は紅葉を眺め乍ら、今年は新緑に囲まれ幸せな一時を過ごす。16:00滝沢館を後にする。17:00高坂SAで解散。途中、渋滞もなく小池車は19:00二俣川に着く。

 早朝より、車の運転をして頂いた孝儀さん、紘正さん本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

(リーダーの記録)

 大沼近くの登山口から緩やかな林の中を行く。まもなく足元の流れ止め板や樹々の幹に小さな蝉の脱殻が目に入る。と同時にカジカガエルの大合唱のような鳴き声が耳をつく。多分、春蝉だろうとのこと。声が途切れたあたりから徐々に傾斜もきつくなり、鉄梯子など這い登るものもある。その割りにキツサも感じず歩けるのは周囲の、とりどりの緑やレンゲツツジの赤紫が励ましになっているのかもしれない。

 尾根に出て少し歩いた所が駒ケ岳山頂であったが狭いので、10分位下り黒檜山の登り口近くで昼食にする。そこまでの尾根道は展望もよく、想像以上の山の連なりを眺めることが出来、熊笹の若葉の波が美しいコースであった。目の前に聳える黒檜山の斜面も緑の中に点々と見える花の色が美しく、眺めるぶんにはよかったが、登りがきつく時々息を整える立ち休みをしながら黙々と下を向いて歩く。

 頂上か?と思える開けた所には黒檜山神社が祀られており岩の多い道となっている。ここからは平地に近い道となり下山口の分岐から山頂まで往復する。"午後から雨"の予報があたるのか雨雲がたれこめ眺望のきかない山頂では記念撮影だけとなる。下山道との分岐で身支度の再チェックを済ませ大沼の駐車場に向けて下る。

 黒檜山だけ登る人は、この道を登って来るのだが急坂の上に不揃いの石がゴロゴロとした歩きにくい坂道。何回か足を休め周囲を見まわす。眼下の大沼だけが静かに赤城神社の赤を映しているのみ。不思議なことに往路と同じ標高(1500m位か)あたりに来たらまたまた春蝉の大合唱。ほどなくして黒檜山の登山口に無事到着。剣劇の赤城山のイメージとは、かけ離れた魅力に溢れる山であった。

  • 日時:2008年6月11日(水)曇りのちうす曇 気温19℃
  • 参加者
    孝儀、多摩江、善右衛門、勝巳、才美、伊久枝、紘正、邦子、昭、幸子、以上計10名
  • コース(4時間00分)
    駒ケ岳登山口・・・駒ケ岳山頂・・・大ダルミ・・・黒檜山神社・・・黒檜山山頂往復・・・黒檜山登山口

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コメント(1)

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懐かしい顔がずらり!! 皆さん、ぜんぜん変わっていらっしゃいませんね。会員用と一般用と二つとも拝見しましたが、こちらのほうが知っている顔の写真があるせいか文章もあったかみがありるように感じますねぇ・・・・・。ハハハ
蝉や、花の名前も詳しいですね。

ゆき

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このページは、akirafが2008年6月22日 09:53に書いたブログ記事です。

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