No.202 筑波山(870m)山行(2008.2.25)

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Tsukuba_1.JPG(記録担当 伊久枝)

 この処の大風で空気も吹き清められたのか、早朝の空の美しさは荘厳でさえある。早起きのトクを思いつつ集合地の二俣川に行く。9名が2台に分乗し、一路常磐道へ向かう。

 "今日はスムースだし、この分だと2時間位で登山口まで行ってしまいそうだし・・・車のオカゲね!"等とおしゃべりしながら湾岸経由で首都高を走っている時、前走車から"今、習志野にいる"との電話?!迷子になったらしい。土浦北ICで高速を降り30分位のどかな田園風景の道を走る。高速道で左手に見ていた筑波山を一般道では右手に見えるが近づくと小さな前山などが見えてきて感じが変わる。筑波山神社の参道を登りつめた第3駐車場に車を入れ身支度。ケーブル山頂での合流ということで先発隊は御幸ヶ原コースを9時35分に出発。

Tsukuba_2.JPG 思いがけなく大きく立派な神社に感嘆しながら境内の裏側の登山道に向かう。すぐ山道となり杉木立の深い森が緩やかな広々とした坂となっている。晴天なのに高い木にはばまれ陽は差し込まない。寒くはないがヒヤリと身がひきしまるような空気に心がはずむ。助走後の急坂というのもそれ程きつくなく歩きやすいのだが、よく目を凝らすと階段状の所や張り出した根と根の間等いたるところが凍っている。上にうっすらと土がかぶさっており要注意だった。

 大きな木が空を見せてくれないので天候が変わったのか心配しつつ時々ケーブルカーを見ながら上下線が交叉する車中に目を凝らし後続メンバーを探す。1度だけ少し下がり、2度程緩やかなまき道らしきところがあっただけでひたすら登る。傾斜が適度なのか汗はかくがきつさは感じない。2度目の休憩時"つくばの峰よりおつる男女川?"の源流の所に立て看板と杓子があったがツララになってしまっていた。突然近くで大声がし、"恩田さんの声だ!"とヤッホーと叫んだり笛を吹くも応答なし。まもなく標識にあった90分とおり、11時05分ケーブル山頂駅に到着。突然のように視界が開けたそこは男体山へ300m、女体山へ600mの位置で、残雪も多く、だだっ広い尾根であり眼下には一面の平野が少しかすんでいた。

Tsukuba_3.jpg 携帯が通話不可状態で合流できないまま各々で男体山を往復する。男体山頂上は社が祀られとても狭かったが眺望はよかった。なにげなく登ってしまった坂がひどく凍っており慎重に下る。展望台の食堂を借りて昼食をすませ13時女体山へ向かう。男体山以上に狭い頂上の社の前で記念写真を撮り、ここからは下るのみ。社の後ろあたりの下山道は北側なのか陽が当たらず。急坂のうえに凍りついており、皆尻制動をかけながらゆっくりと下る。難所は50m位あり、そこを抜けたあとは雪の溶けた泥道となり、ぬかるんだ泥の付いた靴底を岩や木の根ですり落とし、安全を確認しつつゆっくり下る。少し緩やかな下り坂となり弁慶小屋跡からは大岩が目立ち始め、出舟入船、北斗、大仏、ガマ、弁慶七戻り、母の胎内潜り、縁結び、等々本当にそれらしく見え良く名付けたものだと感心してしまう。そして又、大岩に劣らぬ見事さの杉の大樹に目を見はらされた。大岩が終わったあたりからは開けた森となり黙々と下る。神社左手にあたるコースの入り口(我々には出口)に石の鳥居があり14時45分着。小休止のあと駐車場に帰り15時出発。守谷SEで解散式、休憩をとり各々の車で帰路についた。

 筑波山全体が神社として祀られ崇められているようで、山の中のあちらこちらに社や祠、注連縄が目につき、土地の人なのか登山者が鳥居の入り口や祠に丁寧に拝礼している自然な態度に感心した山行でした。

  • 日時:2008年2月25日(月)
  • 参加者
    善右衛門、勝巳、才美、伊久枝、紘正、邦子、昭、謙司、幸子、以上計9名
  • コース:(着/発)
    二俣川駅前(/6:30)――第3駐車場(9:10/9:35)――ケーブル山頂駅(11:05/)――展望台の食堂から女体山へ(/13:00)――白雲橋コース入口(14:45/)――第3駐車場(/15:00)――二俣川駅前(18:00/)

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コメント(3)

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懐かしいお顔がいっぱい!! 拡大して、皆さんのお顔を一人一人じっくり眺めてしまいました。いやぁ?善右衛門さんは中央でドシンと大きくてカッコいいですねー。昭さんが写真をとられているはずだから、伊久枝さんの後ろにいらっしゃるのが、謙司さんですよね?『はじめまして・・・・笑』

それにしても、筑波山というのは、そんなに神聖な山だとは知りませんでした。大きな杉の木や、大岩には、きっと精霊たちが宿っているのでしょうね。一度登ってみたいなと興味が湧いてきます。

この時期は凍っているところがあるでしょうから、ほんの50mでも、軽アイゼンを靴にちょっとつけるだけでずいぶん安心して歩けると思いますよ。
ゆきより

ゆきさん、早速のコメントありがとうございます。
記録の他にもこんな事を感じました。
山の中で出合った中学生達、キチンとした挨拶をしてくれたり。それから、下山しての一般道に子供用の登下校用の道路が造られており、皆ヘルメットに発光布のタスキをかけてスイスイと走っているのです。何か、子供達が村全体に育てられ守られているという感じ・・・神社周辺全体の雰囲気が穏やかでとても良かったからかしら、と。

アイゼンの件ですが、持参していましが、記述した場所は道幅も狭く、左右がきつい崖でしたので慣れないアイゼンで横滑りしても危険と思い、急斜面をストックで確認しながらお尻で下りました。

とにかく今年の日本の冬は例年にない寒さでかつ気温の変化が激しく彼方此方の山で雪崩が発生し犠牲者も多く出しております。低山でも凍土とぬかるみをを上手に見分けながらの
超安全歩行を心がけています。その様な山行ですが、苦労も帳消しにする程の景色を楽しんでおります。 伊久枝

伊久枝さん、
お久しぶりです。とうとう、コンピューターをご購入されましたか・・・? ゆき

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このページは、akirafが2008年3月11日 17:01に書いたブログ記事です。

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