No.200 第6回青春18キップの旅(天竜浜名湖線)(2008.1.14)

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(記録担当 勝巳)

 前回12月に青春キップの旅で飯田線を満喫したが参加者の人数に端数が出て1枚余ってしまった。教えてもらったチケット屋に売却しに行ったら1枚がなんと500円。ばからしくなって、それなら買い足して有志を誘ってまた青春キップの旅をしようと3枚の残切符を買ったらこれがなんと1枚当たり2700円。通常は2300円なのにプレミアが付いていた。ずいぶんと悪徳商売をするものだ。500円で買って2700円で売るのだから。買ってしまった以上何としても参加者を募らねばまた買い叩かれて売るはめになる。心当たりの「毎月青春キップの旅をしそうな変人」を探し回りやっと3人を確保した。迷惑な話だろうが時間はあるはずだしと自分勝手な言い訳をする。

 早朝の静岡行きは特急車両で快適だが結構混んでいてみんな寝ている。夜明けの海が光る頃やっと車内がすき始めた。掛川から天竜浜名湖線などがでていることすら知らない。1両の都電並みの車両が私たちの専用車になって出発。遠江は茶所。うねる大地に見事な緑の茶畑がどこまでも続く朝の田園風景は決して派手ではないが東北のような厳しさには縁がない。天竜二俣駅の太ったたった一人の駅員さんに地図と美術館の入場割引券をもらい出発。二俣川というのが本当にあった。それなりに大きい川幅があるが水量は少ない。ここは天竜川との二股に当たるところのようだ。もちろん駅を降りたら誰もいない。それなのに立派な観光案内所があり3人も勤務している。一泊旅館を奨められ適当にかわして美術館を目指す。

 それは突然小高い丘の上に中世の城を思わせる風格でガッチリと建っていた。それも、ハンガリーやポーランドの落ち着いた本物の中央ヨーロッパを思わせる格式高い藤森照信の基本設計は見事というほかはない。くすんだ地元の天竜杉の高い城壁に挟まれた、クリーム色の窓のない漆喰造りを思わせる建造部分。庭から立ち上がる装飾のないこの館は思わず一歩足をさがらせる。240円の入場料も安いがここの館員はみんなとても親切だ。気楽にそれでいて尊厳のある雰囲気の内部だ。スリッパになって、最後は座り込んでの鑑賞。苦労して自己を確立した人の作品は独特の世界がある。「ガンガー」などは神の国から神の国へ泳ぎわたる牛の群れがまったくの永遠の時間の中にいる。私たちの入り込む余地などない。天には銀の光がありインドの黄色いガンガーは神秘の流れの中黒い牛たちが黙々と神の国にひたすら泳ぎわたっていく。この一枚をみることができるならここまでくることなどいとわない。

 街に出て二俣川を渡り「割烹料理」で昼食をする。ウナギや刺身やいろいろでビールを飲んで2200円程度か。うまくて安くてともかく客が誰もいないのにすっかり気分を良くした。このまま帰るのももったいないということになり、来る途中で「遠江の小京都」と書いてある駅の看板につられて森町駅で下車する。森の石松さんが輩出したところで墓もあるとのこと。こんな田舎から清水の街に出てどんな人生を送ったのだろうか。駅前にまた立派な観光案内状があり因業そうな爺さんが頑張っている。俺を通さずに町に入れない雰囲気なので早速地図だけ貰って町に入る。4件の窯元がある。特に作風は炎の芸術といわれ朱に特徴がある。大枚を投入して購入。窯元でミカンや90歳の元気なおばあさんの作ったお守りなどをいただき、森のお茶をご馳走になる。これが実にうまい。人のいない町を散歩したが「小京都」などはない。例によって二俣川銀座で銀座をもつけるようなもの。でも、見事な窯元と、うまいお茶と、おばあさんのお守りで満足だ。

 電車は1時間に1本。ゆっくりしたペースの大切な世界だ。駅員が親切に「この電車はなかなか乗れない」と教えてくれたので、どうやって乗ればいいのか心配になったが何のことはない、古いトロッコ電車というものでこの種類はめったに動いていないから乗るのが難しいという意味だった。電車はガタゴトとゆっくり茶畑をどこかに向かっている。

 反省。青春キップは余らせないこと。余ったらチケット屋などで処分せず、よし、行こうという心意気の人を募ること。残りものにいい旅に出会う福はあるし、それこそこの旅に相応しいから。次回は秘境の駅を訪ねよう。そして峠を越えて秘境の村に行きたい。

  • 2008年1月14日(月)
  • 参加者
    勝巳、才美、伊久枝、幸子、以上計4名
  • コースタイム:(着/発)
    横浜駅発(5:47)――静岡駅(8:26/8:29)――掛川駅(9:15/9:39)――天竜浜名湖線発(/9:39)――天竜二俣駅(10:25/)――(徒歩15分)――秋野不矩美術館鑑賞――天竜二俣川町内地元料亭昼食――天竜二俣駅(/13:00)――遠江森駅(13:30/)――森山焼窯元――遠江森町駅(/15:30)――掛川駅(16:10)――横浜駅(20:00/)

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このページは、akirafが2008年1月20日 09:31に書いたブログ記事です。

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