ぶどうの甲州。鳳凰三山の前衛の山 お彼岸過ぎというのに、うす曇りの韮崎駅に降り立つと汗ばむほど。タクシーで甘利山の頂上に近い広川原まで一気に上る。途中「熊出没注意!」の標識にドッキリ。レンゲツツジのころは満車になるという駐車場には1台の車も見えない。
リーダーから今日の行程の説明を受け、9時30分登山開始。整備された道を20分ほどで甘利山頂に到着。ワレモコウ、ヤマハハコ、カワラナデシコ、アキノキリンソウなどが迎えてくれる。晴れていれば富士山、八ヶ岳などの眺望が楽しめるというが、残念ながら視界ゼロ。
一休みし 千頭星山に向かう。ここからは笹原とカラマツの緑の中を進む。時折霧の通り道なのか涼しい風が吹きぬけ、そのあたりのカラマツには、寄生植物のサルオガセがぶら下がってゆれている。リンドウ、マツムシソウ、トリカブトなど眺めながらのんびり進んでいくと急な登りになる。ナナカマドの赤い実、色づき始めた葉がきれい。緩やかな笹原の尾根道、急な登りを繰り返し、小休止を挟みながら昼前に千頭星山頂に到着。
木立に囲まれ眺望はまったくない。山梨百名山の標識を囲み記念撮影をして少し進み、開けた笹原の台地を見つけ腰を下ろす。太陽が顔を出し青空が見え始める。真っ白い秋の雲。みんなしばらく空を眺める。たっぷり時間はあり、のんびりランチタイム。
12時40分下山開始。林間に入るとまた曇り空。時折霧が巻き、笹はまるで雨に打たれたように濡れている。登りにあえいだ急坂は今度はスリップ注意の道となる。一瞬、苦労した雨の黒姫山下山を思い出す。笹原に出るとのんびり花を愛で、時折カメラに収めつつ下っていく。
甘利山頂に到着した時、ガスが晴れ、今降りてきた千頭星山が望まれた。歓声があがる。駐車場まで降りると迎えのタクシーの他に車が1台。写真を撮りに来た人だそうだ。そういえば今日は登山客には一人も出会わなかった。
韮崎駅に着いたのは3時過ぎ。どこかでジョッキを傾けたかったのだが 残念ながらまだお店が空いていない。駅の売店で缶ビールを求め、ホームで乾杯。行程5時間余、初秋ののんびりトレッキングであった。
- 日時:2007年9月27日
- 参加者:
孝儀、洋子、伊久枝、きみ子、昭、以上計5名 - コースタイム:(着/発) 八王子駅(/7:29)......(スーパーあずさ1号)......韮崎駅(8:37/)......(タクシー)......広川原(9:20/9:30)......甘利山山頂(9:50/10:00)......千頭星山山頂(11:50/12:40)......甘利山山頂(14:15/14:30)......広川原(14:50/)......(タクシー)......韮崎駅(15:10/15:53)......(ス?パーあずさ)......八王子駅(17:01)
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