(記録担当 恒雄)
五月晴れの言葉があるが、この月は晴天が多いということではなく、梅雨期が近いことに加え、特に今年は気象の変化が激しいように感じる天候である。記念事業の一つである今山行、些細な事故をも防ぐには、少しでも山の好状態を見極め実施するのを第一条件とした。
即ち、記録地点(5)の上部樹林帯に入っての登山道は、いつもジメジメと軟弱で、特に下山時は滑りやすいこともあり、降雨後は出来るだけ避けたいと考えていた。29日は晴天をもたらせてくれた高気圧が東の海上に抜けて天気は下り坂。30日は日本海を低気圧が進み、本州上空には寒気が入り込んで天気は不安定。所々に雷が多発した。31日は次の高気圧に覆われ、天気は回復途上で、予定の通りの山行を行うことは不可能ではなかったが、上記判断から順延し実施した。(結果として、31日の足柄方面は長時間ではなかったようだが、降雨があったと聞いた)
快晴を期待したが、山頂は宮城野側から地を這うようにガスが上り、早い時間で望見できた大湧谷方面・神山なども、その後雲が厚くなり、富士・金時を含めその姿を消していったが、時おり天空にブルースカイの初夏らしさが現れるも、安定までにはもう少しの時が必要だった。
定刻の8時20分までに全員が集合。ミーティング・準備体操・記念写真と予定にしたがい進行。臨時標識設置を引き受けた紘正さんが一歩早く出発。残りは定刻8時45分に登山を開始した。昭リーダーは脚の回復具合から登山を自重し、集合場所の駐車場を基地に総指揮をとった。
明神ヶ岳まで、男性陣は単独、女性組はグループと2色の形ができた。11時10分参加者全員が山頂に集結できた。昼食・球形の後、11時50分までに全員下山開始。13時30分集合場所の駐車場に戻った。ミーティング・終りの体操後、13時45分事故なく行事が完了した。計画より早い時間だったが3台の車に分乗して最乗寺から下山した。
箱根は植物の品種の多いところだが、この時期はツツジの"赤"(5?6ヶ所位)とキイチゴの"黄"(登山道の両脇1ヶ所)が特に目についた。
- 日時:2007年6月1日
- 参加者:
孝儀、恒雄、善右衛門、紘正、貞子、きみ子、昭、幸子、以上計8名 - コースタイム(着/発)
最乗寺駐車場(/8:45)......(登山開始)......明神ヶ岳山頂(11:10?11:50)......(下山)......最乗寺駐車場(13:30/) - 天候:曇り時々青空、山頂は一帯ガス。
- 気温:朝(藤沢)16.2℃、昼(山頂)18℃
≪参加者の声など≫
- 今回は歩けるところまで行き、自分の判断で下山してよい山行なので、(5)を過ぎて(6)で下山を考えたが、(6)で山頂まで10分の標識を見て"行ってみようか"と思い直し、明神の頂きまで来て良かった。(目的に向かって努力する姿勢は貴重だと思います)
- 今回の山行を「記念事業や体力測定」とのみ捕らえず、今年の夏山の準備や地形の勉強と自分なりにテーマを作り参加した人があった。(目的を持って歩く、有意義なことと思います)
- 歩きだしの一歩は、コース見定めをしてから進むこと、歩き出しておかしいと思うのでなく、是非、その前に確認を!(いつも誰かが先導する、ただ後を歩くのではなく、事前に地図を調べ、コースを頭に描いて歩く。周囲を観察し自ら納得した山歩きの体得が必要かも)
- 筋を伸ばすストレッチを出発前と帰着後に行ない、後のストレッチが良かったとの感想あり。
- 日程を一日順延した。31日は12名だったが、順延で8名に減った。(出入りはあったが)
- 携帯電話での通話は、手違いもあり100%通じたわけではないが、利用可能地域である。
≪今回の山行で留意したこと≫
--来年以降も続くこの行事のため、備忘として記す--
- 2100記念行事として、健ハイの新しい目標となった「山行参加者5年間で1000人達成」まで継続して行なう。そのため出来る限りの参加を全員に呼び掛ける。
- 体力測定のための記録測定基準点を計13ポイント設けた。これは第175回山行で新設した道標に、臨時道標を加えたもので、全体のバランスと道筋の特徴を捕らえて決めた。
- 各々が13ポイント通過時に記録する「用紙」を作り、各自で記録・保管することにした。
- 計測ポイントを明示した1/25000地形図を作り、事前に参加者全員に配布した。
- 山中では自分のペースで歩くこと、自分の判断で休憩・飲食などを取ることを求めた。
- 指定時間(14時10分)までに出発点に戻る。不可能と判断したときは登山途中でも下山を開始する。
- 帰路の明神林道横断点(10)にビニール袋入り「通過確認用メモ用紙」を置き、下山時に各自記入してもらい、(10)地点より上部に残っている人の有無を確認できるようにした。
- 行動中の緊急連絡は「携帯電話」「ホイッスル」にし、携帯(持っている方のみ)の番号リストを作り参加者に配布した。携帯の発信先はまずリーダーとし、リーダーから必要先に連絡することにした。ホイッスルは「会の取り決め」に従い使うことを確認した。幸い使う事態はなかった。
- 装備必携として「ホイッスル」「時計」「筆記具」などを挙げた。そのほかの装備については特に列記しなかった。今回の山行は出発・帰着時を除き、登山中は独りで歩くことも出てくるので、集団でありながら単独のケースもあるため、参加者各自が考えて準備をし、山に入り、目的を達成する。このようなことを考えて計画書を作った。従って会で規定したフォームからかけ離れた形になり戸惑いが多々あったことはお詫びします。ただこの意向だけはご理解願いたいものと思います。
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