No.170 鋸山(329m)伊予ガ岳(337m)烏場山(265m)山行記録(2007.1.24-25)

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南房総で一足早い春を満喫

(記録担当 幸子)

【1日目】1月24日 曇りのち晴

Nokogiri_1.JPG 相鉄線二俣川農協前へ定刻の7:00前に参加者12名が集合する。久しぶりにマイカー使用の山行。

 事前に各車ごとに乗車するメンバーの連絡がありそれぞれの車に乗り込む。7:00農協前を出発する。横浜横須賀道路を走り、終点の佐原インターを出て、久里浜の東京湾フェリー乗り場に8:00頃に着く。

 久里浜8:15出発のフェリーで金谷に向かう。船内は平日とあって空いている。ここで2日間の記録を告げられる。風もなく穏かな中、前方に鋸山、富山が見える。8:55金谷港に着く。

 車は国道127号線を走り鋸山に向かう。トンネルをいくつか抜け、鋸山観光自動車道を走る。水仙の里に入ると満開の水仙が道路の両側に咲き乱れどこまでも続く。

 9:15鋸山の駐車場に着く。房総半島にそびえ立つ鋸山は鋸の刃のような険しい稜線で昔から東京湾に入る船の目印とされてきた。房州石を切り出した石切り場所が絶壁となって随所に残っている。標高329mの山頂までロープウェイや登山自動車道が続いている。正式な名称は乾坤山(けんこうざん)日本寺(にほんじ)という。また、山の大部分が日本寺の境内にある。まず目に飛び込んだのが、大仏広場に建つ日本一大きな「大仏さま」。高さは31mという。広場にはさまざまな願いが叶えられるという「お願い地蔵尊」も安置されている。

Nokogiri_2.JPG 大仏さまの前で記念撮影。参道の入り口には紅梅と足元には水仙が咲き競っている。山頂まで638段あるという石段を上がり、座禅石、二天門(岩のトンネル)、両国観音と更に上がり、ようやく山頂展望台に着く。

 すぐ先に地獄のぞきがある。房州石を切り出した石切り場の跡で飛び出した岩の上にあり、手すりが錆びついているので怖い。石段を下り、北口管理事務所を通り崖の中に刳り貫いて作られた百尺観音へ着く。大きな観音さまに思わず声をあげてしまう。垂直な石に囲まれ神秘的で訪れてよかった。地獄のぞき迄戻り、石段を下り、千五百羅漢道を行く。百躰観音、あせかき不動、東海千五百羅漢などを拝観する。

 岩石を生かして彫りあげた多数の仏像や洞窟に安置された表情豊な石仏に圧倒される。

 11:00車に戻り、伊予ガ岳に向かう。127号線を館山方面に走ると、真正面に伊予ガ岳が見える。11:40伊予ガ岳登り口にある天神神社の境内にある駐車場に入り、ここで昼食。

 12:10伊予ガ岳へ出発。登山道は歩き易い。少し登ると下りてくる小学生に出会う。地元の学校らしく軽装で、皆、こんにちは、こんにちは、と大きな声に元気をもらう。

 相模原から来たというパーティーにも出会う。12:40中腹の休憩所で休む。ここから間近に見る富山は二つの山が大分離れている。ここから急に道が険しくなり、岩がごつごつ出ていて滑る。ロープと鎖につかまりよじ登る。13:00伊予ガ岳(337m)山頂に着く。岩場を鎖で囲った狭い頂上からは、千葉の山々、東京湾が一望できる。

 13:20下山は急な岩場で滑るので杖はリュックにしまい、腰を低くして両手を使いゆっくり慎重に下る。13:30無事休憩所に着く。

 14:10途中の風景の良いところで時間調整の為しばらく休憩。奥深い農村の所々から上がる白い焚火の煙、絵で見るような昔の田園風景そのもの。風もなく暖かい日差しの中、ゆっくり時が過ぎる。14:20車に戻り、宿泊先のくすの木に向かう。

 14:50自然の宿「くすの木」に着く。ここは昨年訪れ好評だったので2回目になる。上三原小学校の跡地にできた施設でいろいろなふるさとの体験ができる。

 早速1学年から4学年までの部屋に入る。部屋の名前が面白い。学校の名残でしょうか。夕食までの3時間余り、すぐ隣にある大樟の木を見に行ったり、お喋りをしたり、売店でお土産を買ったり暫くしてくつろぐ。

 

 大樟の木は山神社の神木として人々に親しまれている。高さ32m樹齢750年と推定されている。「くすの木」は上三原地区のシンボル「大樟」から名前が付けられた。

 宿泊客は他に1組5名だけなので静かである。

 18:30から夕食、昨年と同様地元で採れた新鮮な鯖、味噌煮、野菜のお煮め、天ぷら、酢の物、ふきのとうのごま和えと素材を生かした手作りの家庭的な味付けで本当に美味しい。ここの名産品の鯨の肉を干した「鯨のタレ」?を注文する。マヨネーズをつけて食べると、昔、給食で食べた味を思い出す。

 20:00各部屋に戻り、21:00頃就寝する。

 

【2日目】1月25日 快晴

 出掛ける身支度を済ませ、7:30朝食。ふっくらご飯、程よい塩加減の鯵の干し物、くすの木の手作りの味噌のお味噌汁は味がまろやか、納豆など食がすすむ。

 8:00玄関前で記念撮影。この「くすの木」は、上三原小学校の跡地に建てられた施設で、現在ライトセンターでボランティアをされているKIさんのご友人が偶々その小学校の卒業生というご縁で手配してくださった。その上、私たちへ、くすの木特製の手作り納豆をお土産として注文してくださったようで、帰り際に思わぬプレゼントをいただき恐縮しながらも喜んで頂戴した。

 8:15五十蔵の春日神社前で車を下りる。花嫁街道入口の小さな標識があり、ここより入るとすぐに明るく開けたところに出る。そこは一面の水仙の段々畑になっている。水仙畑を左に見ながら真っ直ぐ広い道を登る。やがて道がなくなり竹薮に入る。枯れた竹がそのまま立っていたり、倒れていたり人が通った気配がない中を青竹だけにつかまりながら登ること10分。出た所は道のような道でないような雑林で、おまけに低い木や枝が行く手を塞ぐ。枯れた杉の葉などを頭や顔に受けながら下ること10分。ようやく花嫁街道に出る。そこは明るい歩き易い道だが結構風がある。更に登り9:00烏場山山頂に着く。静かで狭い山頂は風が強く寒い。ベンチと可愛らしく首を傾けた花嫁さんの小さな石像が置かれている。木々の隙間から、伊予ガ岳、清澄山が見えるが富士山はやはり見えない。山頂で15分休憩して登った道を下り、先ほど歩いた竹薮を巻くように花嫁街道を下る。9:35入口の水仙畑に着く。ここは風もなく、春の日差しを受け30分のんびり休憩する。

 千倉海岸沿いを走り、10:45千倉町の花摘み園に着く。一面のお花畑はポピー、ストック、キンギョソウ、キンセンカ、矢車草など多くの花が露地栽培されている。ここで花摘みのルールを聞く。色々な農家の畑が入り組んでいるので指定の畑以外では摘めない。駐車場に名前を出して各自の花畑を管理しているらしい。花畑は小さな畝道で仕切られている。指定された花畑はストックが多く、白、ピンク、赤紫色の花摘みを楽しむ。11:20花摘み園を出る。畑近くの家の庭や道にキダテアロエが満開で霜が降りないことがわかる。

 11:30道の駅ちくら潮風王国に着く。この観光物産館にある漁協直営の「磯笛」で昼食。地魚刺身定食、鮪のかま煮、鯵のなめろうと新鮮な海の幸に舌鼓を打つ。隣の海市場ちくらでお土産を買い12:30出発。

 国道410号線の海岸線沿いを走る。道沿いに沢山の花摘み園がある。野島岬には寄らずに12:45白浜海岸で休憩。砂浜に座ると砂が暖かく波は静かで春の感じがする。

 13:00車は海岸沿いを走る。菜の花街道が延々と続きサボテン、フェニックスが植えられ南国ムードがする。

 13:20州の埼灯台に着く。灯台入口の民家の駐車場に入る。駐車番人を、前々年、例外山行で訪れた時と同じおばあさんが同じ場所で同じ格好で座っているのには驚き、と勝巳さんのお話を聞き、毎日ではさぞかし大変でしょう。

 洲の埼灯台は館山湾に突き出た洲埼に建っている。大正8年に造られた無人の灯台、春の陽を受けた光る海、沖を船が行き交い、青空にはとんびがゆったりと旋回している。

 14:50金谷港に着く。15:30出発のフェリーに乗船する。

 16:00久里浜港に着く。船の中で解散。

 最後になりましたが、2日間運転してくださった孝儀さん、紘正さん、謙司さん、本当にお疲れ様でございました。ありがとうございました。

  • 日時:2007年1月24日-25日
  • 参加者
    孝儀、多摩江、善右衛門、恵美子、勝巳、才美、伊久枝、紘正、文子、謙司、昭、幸子、以上計12名
  • コースタイム
    • 【1日目】1月24日
      二俣川農協前(7:00/)......(マイカー3台)......久里浜港(8:00/8:15)(東京湾フェリー)......金谷港(8:55)......(マイカー)......鋸山駐車場(9:15/9:20)......大仏......鋸山山頂展望台......百尺観音......駐車場(11:00)......伊予ヶ岳駐車場(11:40/昼食/12:10)......(登山開始)......休憩(12:40/12:50)......伊予ヶ岳山頂(13:10/13:20)......駐車場(14:20)......「くすの木」(/14:50)......休憩・散策・入浴......夕食(18:30/19:30)......就寝(21:00)
    • 【2日目】1月25日
      朝食(7:30)......記念写真・出発(8:00/8:10)......(マイカー)......春日神社前(8:15)......(登山開始)......やぶこぎ・花嫁街道......烏場山山頂(9:00/9:15)......(下山)......麓の水仙畑で休憩(9:35/10:00)......(マイカー)......千倉町の花摘み園(10:45/11:20)......「磯笛」(11:30/昼食買物/12:30)......菜の花街道......洲の崎灯台(13:20/13:50)......金谷港(14:50/15:30)......久里浜港(/16:00)(解散)

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このページは、akirafが2007年2月 6日 16:38に書いたブログ記事です。

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