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(記録担当 才美)
リーダー三貴也さんの綿密なリサーチに従い、私達は八王子駅、高尾駅、大月駅を分刻みの移動を繰り返し、おかげで早立ちの眠気が吹っ飛んだ。
相模湖駅を過ぎる頃から車窓の景色が一変する。木の芽時の低い山々のなんと柔らかく優しげなことか。新芽の緑が所々に山桜の淡い桜色を抱き込み、微妙にそれぞれの色を主張しているのがなんとも心地よい。
河岸段丘の里にも白、黄、紫、ピンクと色鮮やかに花々が競い合っている。一瞬の変化が生命の輝きに満ちている。
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河口湖駅で先着の孝儀さん、恒雄さんと合流し、バス利用は不可能だったので、3台のタクシーに分乗し三つ峠登山口へ。幾度もカーブを曲がるたびに高度を増し、木々の緑は薄れ、裸木の林となる。大勢のハイカーグループを追い越し、天下茶屋へ向かう車道を見送り、右の林道に入る。タクシーはここまで。北登山口に到着。唐松林の広い林道をいざ出発。
幅広いジグザグののぼりは緩いように思えたが、どうしてどうしてかなりの急坂で汗をかく。
堰堤あたりで木の間越しに南アや八ヶ岳の白い峰々が見えてきた。思わず歓声。
太い轍の泥道に苦労し、巨大な霜柱に幼い頃を懐かしみつつ登るうち右に三つ峠山荘、左に四季楽園の看板のある分岐点着。右の三つ峠山荘の道をとる。やがて前方の尾根に三つ峠山荘が現れ、右手ロープウエイへの道を見送り、稜線に出た。
富士山がその麗姿を惜しげもなく現してきた。黒々とした広大な裾野、左右対称とも思えるどっしりとした白い秀麗富士。
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前方のアンテナが林立する頂が三つ峠山頂だ。
三つ峠山荘前を通過し、富士見山荘(昔は繁盛していたとか、今は休業中)の前で右にベンチのすぐ脇に表口登山道が上ってくるのを注意しておく。今日の下山路だ。滑りやすく広い急坂にあえいで、三つ峠山(別名開運山)頂上着。
富士を真正面にしてしばし沈黙。頂上はあまり広くなく真新しい鎖が張り巡らされている。居心地が良くないので少し下ったカヤトの斜面で昼食とする。気がつけば蕾をびっしりつけたつつじの林の中にいた。
今日のご馳走はなんと言っても眺望の豪華さだ。雪の世界の甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、農鳥、間の岳、赤石山系、八ヶ岳、秩父連山、それよりまじかに迫る黒々とした低い峰々。
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1時間ゆっくりと休憩をとり、下山開始。三つ峠駅へ下る。富士見山荘前まで戻り階段状の急な下りが始まる。垂直に切り立った巨大な屏風岩で訓練に余念の無いクライマー達の掛け声が切れ切れに聞こえてくる。スパッと切り込む右側の谷を注意しつつしばらくは岩を巻くようにしてゆるく下っていく。
八十八大師(同じ赤い涎掛けをかけた沢山の大師の石像が斜面に座している)あたりから岩混じりの急坂の連続で「この道をのぼりに使うと大変だ」の声が聞こえる。けれど良く見るとこの坂はつつじのトンネル、また訪れたい気にさせられる。
一字一石供養塔に到着。仏教的なネーミングの多い山だ。
周りが檜の樹林帯に変わる頃、一曲がりしたとき前方にふわふわと淡いピンクの桜の花が見えた。フジザクラ。濃紫色のミツバツツジも混じって、だいぶ下ってきたことを知る。
達磨石に到着。中央に梵字一字が彫られた堂々たる石だ。
この辺りから広いアスファルト道となる。
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憩いの森公園に到着。広々とした庭園公園はフジザクラ、ヤエザクラ満開の桜の園だ。振り返ると桜の奥に三つ峠山がまさに三つの頂きで聳えていた。
三つ峠という山の名は、山頂直下で水が湧き、それで水峠と呼ばれたことに由来するとも、三つの峰を意味するミツドッケが訛ったという説もある、と案内板に記されている。
山祇神社、真新しいグリーンセンター(多目的施設)を過ぎ、西桂町の集落を通過し三つ峠駅へ。
どこか山小屋風の駅舎に人影は無くさびしげなたたずまいだったが 駅を出ると右手に富士がどっしりと構えていた。
今日の臨時快速電車を待つ間、駅前食堂にて例のごとくビールで乾杯。
列車はガラスキの特急仕立てで、リクライニングシート。大月駅でまたまたビールを買い込み二度目の乾杯。快適な山行きのフィナーレであった。
- 日時:2006.4.22
- 参加者:男性7名、女性5名、計12名
- コースタイム(着/発)
JR町田駅(6:48)……富士急河口湖駅(9:09/9:20)……(タクシー)……北登山口(9:45)……(登山開始)……三つ峠山山頂(11:00/昼食/12:00)……(下山開始)……一字一石供養塔(12:20)……達磨石(14:00)……憩いの森公園(14:40)……富士急三つ峠駅(15:20/15:59)……JR八王子駅(17:22)解散